メンテナンスはなぜ必要?
歯科医院での「治療」が無事終わりました。お疲れ様です。
これで歯科医院にはしばらくお越しになりませんか?
答えは、Bさんです。
歯の表面には、「バイオフィルム」という歯周病菌や虫歯菌が存在する層が作られます。
これは歯垢(プラーク)とは異なり、歯ブラシによるブラッシングだけでは、除去できないのです。
治療が完璧にされた歯でも、お口の中の細菌数を減少させないと再び、むし歯や歯周病になる確率が高くなります。
歯周病の患者さんは ガン・心筋梗塞・脳卒中 に罹患する確立も高いので要注意です!
メンテナンスではこんなことをやります
○歯や歯肉の検査
治療時に把握している状態からの変化が無いかC0(初期むし歯)箇所のチェック・新たなむし歯チェック・歯肉ポケットの測定
○ PMTC(プロフェッショナル・クリーニング)
・歯肉ポケットの中に入り込んだ汚れを除去します。
手用の器具や、超音波の機械を使います
・ブラシやゴム製の専用器具を用いて、歯の表面に頑固にこびりついたバイオフィルムを除去します。
使用する機械の振動は歯を削るときの「キーン」という音とは違い、とても心地良いものです。
・ 必ず、フッ素の入った専用のペーストを使います。
ペーストはその汚れ具合に応じて、粒子の荒いペーストから順番に細かい粒子のものを使います。
そして、終わった時には舌触りは「ツルツル」の状態になります。
3ヶ月の一度のメンテナンスをお薦めします
○ あまり期間が開いてしまうと、歯の汚れや歯石は頑固なものとなり、一度の来院ではとりきれないこともあります。
○日常の歯ブラシや、補助器具(デンタルフロス・歯間ブラシ)などの正しい使用法を習慣にしていただくためには、「忘れない間隔」が大切です。
ご一緒に8020をめざしましょう!
(8020とは、80歳で20本の自分の歯を維持することです)
日本では悲しいことに8005です。統計では平均5本の残存です
日本も治療大国から、予防大国へ変換する時代です。
次のご来院は「検診(メンテナンス)に来ました!」
と笑顔でのお越しを心からお待ちしています。